プロポーズのプランを考えていると「どうやって恋人へ想いを伝えるべきか」と悩んでしまいませんか?言葉だけで伝えるのも素敵ですが、贈り物に想いを込めるのも魅力的です。
そこでおすすめなのが、酒言葉を利用したプロポーズ。花が「花言葉」を持つように、実はカクテルなどのお酒も「酒言葉」を持っているのです。
今回は、プロポーズにぴったりな酒言葉とカクテルをご紹介します。バーやお酒を使ったプロポーズを考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
酒言葉とは、カクテルへ込められた言葉のことで、「カクテル言葉」とも呼ばれます。酒言葉で表される想いや言葉は、カクテルの種類によってさまざま。最も多いのは恋愛にまつわるものですが、中には背筋が凍りそうな怖い意味を含むものもあります。
恋愛にまつわる前向きな意味を持つ酒言葉は、プロポーズにぴったりです。言葉だけでは伝えきれない、恋人への想いが伝えられますよ。
この章では、プロポーズにぴったりなカクテルとその酒言葉を紹介します。
今やカクテルの種類は世界で3000種に達するといわれています。あなたが恋人へ伝えたい想いにぴったり合うカクテルを、ぜひ見つけてみてください。
テキーラサンライズの酒言葉は「熱烈な恋」です。カクテル名のごとく、日の出の情景を模したカクテルです。ローリングストーンズのボーカリストであるミック・ジャガーが好んだことから、世界的に知られるようになりました。
作り方はテキーラとオレンジジュースを軽く混ぜ、グレナデンシロップをグラスの底に沈めます。オレンジスライスを飾ることも多く、オレンジ特有のフルーティーな味わいが特徴です。
キャロルの酒言葉は、「この想いを君に捧げる」です。高めのアルコール度数を持つカクテルであり、その度数は25度以上です。
カクテル名のキャロルとは「賛美歌」を意味しており、品の良さを感じますよね。クリスマス・キャロルの「キャロル」というとイメージが湧きやすいでしょうか。
キャロルはブランデーとスイートベルモットをベースにパールオニオンを飾って作ります。香りが強く、甘味の中にしっかりと苦みを感じられるカクテルです。
ホーセズネックの酒言葉は「運命」です。カクテル名は「馬の首」を意味します。
ブランデーとジンジャーエールを使って作られ、レモン1つ分の皮を螺旋剥きして飾るのが特徴です。螺旋剥きされたレモンの皮が馬の首に見えたことから、この名前が付けられたとされています。
爽やかなブランデーの香りとほんのりとした甘味が感じられる、見た目も楽しいカクテルです。
コープスリバイバーの酒言葉は「死んでもあなたと」。永遠の愛を誓うプロポーズにぴったりな酒言葉です。直感的に想像しづらいカクテル名ですが、「死者を蘇らせるもの」という意味があります。
コープスリバイバーは、迎え酒としても好まれるカクテルのひとつ。使用するお酒によっていくつかの種類に分かれます。ベースに使うお酒次第で味わいや見た目の違いが楽しめます。
ジンをベースにすることが多く、爽やかな酸味と甘みを楽しめるカクテルです。アルコール度数はほとんどが30度を超えます。飲むときには注意してくださいね。
アイ・オープナーの酒言葉は「運命の出会い」です。カクテル名は「目覚まし」の意味で付けられています。
低くても40度以上のアルコール度数を持つカクテルです。迎え酒には不向きでしょう。目覚ましといっても「目の覚めるような一杯」の意味合いに近いです。
アイ・オープナーはラムやオレンジ・キュラソー、アブサン、卵黄を使って作ります。ハーブ系のリキュールであるアブサンの香りと卵黄のコクが楽しめる味わいです。
XYZの酒言葉は「永遠にあなたのもの」。アルファベットの最後の3文字が使われているカクテル名には「これ以上ない最高のカクテル」という意味が込められています。
XYZはロンリコホワイトとホワイト・キュラソー、レモンジュースを使って作られます。飲み口が優しくスッキリした味わいが特徴です。飲みやすいカクテルの1つとして、多くの人々から人気を集めています。
ジンライムの酒言葉は「色褪せぬ恋」です。ジンとライムは香りが強いため、その香りが消えづらいことをイメージして付けられたといわれます。
ジンとライムジュースをかき混ぜ、お好みでライムを加えると完成です。比較的簡単なので自宅でも作りやすいカクテルです。使用するジンの種類によって味わいの変化も楽しめますよ。
ライムのおかげでスッキリした飲み口になるため、ジンでアルコール度数を調整すると飲みやすくなります。ライムは入れすぎると酸味が強くなりすぎるので注意してくださいね。
ブルーラグーンの酒言葉は「誠実な愛」。誠実な気持ちを伝えるにはぴったりです。カクテル名を直訳すると「青いサンゴ礁」ですが、「青い湖」という意味が浸透しています。カクテル名のイメージにぴったりな、鮮やかな青色が目を引くカクテルです。
ウォッカをベースにしているのでパンチがありますが、同時に使用するレモンジュースのおかげで爽やかな味わいが楽しめます。仕上げにチェリーなどの果物を添えることも多く、より見た目が華やかになります。
ウォッカギブソンの酒言葉は「隠せない気持ち」です。カクテル名はアメリカのイラストレーターである「チャールズ・ダナ・ギブソン」に由来しています。
ウォッカをベースにドライベルモットとパールオニオンを加えて作られるカクテルです。ウォッカのアルコール感と辛口ワインから作られるベルモット、パールオニオンのおかげでキレのある味わいが特徴です。
口当たりが良くて飲みやすいものの、アルコール度数は低くても30度を超えるので注意してください。
ブルドッグの酒言葉は「守りたい」です。さまざまなレシピが各国に存在し、そのどれもがブルドッグと呼ばれています。日本ではソルティ・ドッグをスノースタイルにしないで作ったものをブルドッグとすることが一般的です。
ソルティ・ドッグとはウォッカをベースにグレープフルーツを加えたカクテルであり、グラスのふちに塩をつけるのが最大の特徴です。グラスのふちに塩や砂糖を付ける技法のことをスノースタイルといいます。
つまり、ソルティ・ドッグの作り方で、グラスに塩をつけないカクテルがブルドッグです。口の中に広がるグレープフルーツの味わいが飲みやすいカクテルです。
ピンクレディの酒言葉は「いつも美しく」や「幸福」です。イギリスで上演された舞台である「ピンク・レディ」にちなんでおり、打ち上げパーティーで作られたのが最初でした。
ちなみに、日本のアイドルとして有名なピンク・レディーはこのカクテルから名付けられたそうです。
ジンとグレナデンシロップ、卵白を使って作られるカクテルですが、レモンジュースを加えることもあります。甘味のある風味が特徴的なカクテルです。
ハイライフの酒言葉は「私はあなたにふさわしい」。カクテル名は、「上流階級」を意味します。ガーナのホテルにあるバーテンダーがお客さんのために考案したとされるカクテルです。
ハイライフはウォッカとホワイト・キュラソー、パイナップルジュース、卵白をシェークして作ります。卵白が入っていることによってまろやかな口当たりに仕上がり、角が取れた優しい味わいを感じられます。
サイドカーの酒言葉は「いつも2人で」。2人の人生を歩むきっかけになるプロポーズの場にぴったりですよね。
パリのバーテンダーがフランス人向けに提供したカクテルがはじまりとされています。このカクテルを好んでいたお客さんがサイドカーに乗っていたことから、このように命名されました。
ブランデーにホワイト・キュラソーとレモンジュースを加えて仕上げたカクテルで、柑橘系の酸味とフルーティーな味わいが感じられます。さっぱりした飲み口で、女性からの人気が高い1杯です。
ピーチ・レディの酒言葉は「純愛」。相手への愛を伝えたいときにぴったりな酒言葉です。帝国ホテルに所属していたバーテンダー・佐藤謙一さんによって考案されました。
白ワインとピーチ・リキュール、ストロベリーシロップ、ミルクをシェイクして作られるカクテルです。苺と桃、牛乳のまったりとした柔らかい甘味が感じられます。
スクリュードライバーの酒言葉は、「油断」「あなたに心を奪われた」の2つ。イランの油田で働いていたアメリカ人がねじ回し(スクリュードライバー)を使って、このカクテルを作ったことから名付けられました。
ウォッカとオレンジジュースで作られており、飲みやすさに定評があります。アルコール度数が高い一方で、美味しさゆえ飲み過ぎてしまうことから、女性を酔わせる「レディ・キラー」の異名を持ちます。
キールの酒言葉は「陶酔」や「最高の出会い」です。フランス東部を指すブルゴーニュ地方の市長だった「フェリックス・キール」によって考案され、カクテル名は彼の名前から名付けられました。
白ワインをベースとしてカシス・リキュールを加えて作ります。使用する白ワイン次第でアルコール度数を低く仕上げることも可能です。爽やかな飲み口と鮮やかな見た目が印象的なカクテルです。
ネバダの酒言葉は「誓い」です。アメリカ西部に位置するネバダ州の乾燥地帯で、のどの渇きを癒すために考案されたといわれています。
ラムをベースにグレープフルーツジュースやライムジュース、シュガーシロップ、アンゴスチェラビターズをシェイクして作られるカクテルです。ほど良い酸味と甘味がクセになることから、ファンが多いカクテルのひとつです。
マルガリータの酒言葉は「無言の愛」です。このカクテルの生みの親であるバーテンダーの恋人の名前が「マルガリータ」であったことから、そう名付けられました。
ある日2人が一緒に狩猟に出かけた際、彼女は流れ弾に当たって亡くなってしまったのです。彼女を偲ぶために作られたのが、このカクテルです。
テキーラにホワイト・キュラソーとライムジュースを加えて作られます。グラスのふちに塩を付けるスノースタイルが一般的な飲み方です。柑橘系の爽やかな酸味とリキュールであるホワイト・キュラソーの甘味が絶妙な味わいです。
続いて、お酒を使ったプロポーズ案を紹介します。
お酒は雰囲気作りや会話の種、酒言葉を使って想いを伝えることにも一役買ってくれます。大切な恋人へ贈るプロポーズにお酒を交えてみるのはいかがでしょうか。アルコールの力が勇気に変わるかもしれませんよ。
お酒を楽しみながらプロポーズをするなら、バーが最適です。
バーならではの大人な雰囲気はもちろん、プロの手で提供されるさまざまなお酒が楽しめます。見た目の華やかさや味わいに富んだカクテル類は恋人の心を掴んでくれるはずです。
ロマンチックな雰囲気の中、特別感のあるプロポーズが演出できますよ。
リラックスしてお酒を楽しむなら、自宅でプロポーズするのも1つの手です。2人だけの空間をバー以上に演出しやすいですよね。
カクテルをはじめ、お酒を作る過程から共に楽しめるのが最大の魅力といえます。よりリラックスした雰囲気でプロポーズに臨みたい方や、2人だけの空間を楽しみたい方には、自宅がおすすめです。
続いて、バーでプロポーズする際に注意すべきポイントを紹介します。
慣れないプロポーズには、想定外のトラブルが発生することも少なくありません。思わぬアクシデントに見舞われないためにも、事前に確認しておきましょう。
プロポーズの日程が決まったら、なるべく早めに予約しましょう。直前に予約しようとすると「理想の日が空いてない」ということも珍しくありません。特に人気のスポットは、日程が決まったらすぐにでも予約することをおすすめします。
加えて、サプライズを施す場合は早めにお店側に確認をしておくことも肝心です。プロポーズの段取りが組みやすくなりますよ。
恋人へのスケジュールの確認も忘れないでくださいね。
お酒を交えたプロポーズでありがちな失敗が「酔いすぎてしまうこと」です。酔いすぎてうまく気持ちを伝えられない、あるいは不誠実に見えてしまうこともあるでしょう。
自分の酔い加減も含めて、プロポーズのタイミングを見計らいましょう。
花に花言葉が込められているように、カクテルにも酒言葉があります。プロポーズにぴったりなものも数多くありますので、お酒を交えてのプロポーズも想いを伝える方法のひとつです。
「プロポーズをしたいけれど口下手」という方は、少しのアルコールと「酒言葉」に想いを乗せてみてはいかがでしょうか。