結婚相手に結婚の意思を伝える「プロポーズ」。相手の承諾を得たら、両親への報告や結納など、結婚に向けた本格的な準備をする必要があります。また、結婚準備はやることが多いので、2人で協力してスムーズに進めるためにも、大まかな流れを把握しておきましょう。
そこで今回は、プロポーズ後にやるべきことについて解説します。実際にプロポーズ後に参考になる話ばかりですので、ぜひ最後までご覧ください。
プロポーズ後から結婚までの流れは、次の通りです。
パートナーへのプロポーズが済んだら、両親への挨拶にうかがいます。どちらの両親から先に挨拶すればよいか迷う方もいますが、一般的には女性側の両親に先に挨拶をする場合が多いです。プロポーズが済んだら女性側の両親に挨拶に伺いたい旨を伝えましょう。
なお、両親への挨拶の日程を決める際は、自分の予定に合わせてもらうのではなく、親の都合を優先してください。どうしても都合がつかない場合は仕方ないですが、基本的には親の都合を聞いたうえで2人のスケジュールを調節します。
挨拶をしに行く日にちや時間に決まりはありませんが、親から指定がない場合は14時くらいから始めるのがおすすめです。14時くらいから2時間程度なら夕食時にかかる心配がないので、始める時間に迷った場合はぜひ参考にしてください。
共通の話題があると話が盛り上がりやすくなるため、事前にそれぞれの親の情報を共有しておくとよいです。基本的には、家族構成・親の職業・趣味・性格・避けた方が良い話題などを確認しましょう。また、相手の親から尋ねられそうな話題をシミュレーションしておくと、スムーズに答えられるのでおすすめです。
相手の両親に挨拶に行く際は、服装にも注意してください。すでに顔なじみになっている場合でも、清潔感のあるさっぱりとしたスタイルでうかがいましょう。女性の場合は、ナチュラルなメイクと清楚な雰囲気の服装を心がけてください。髪の色が明るすぎたり露出が多すぎたりする服装は、悪い印象を与えかねないので避けましょう。
男性の場合は、スーツを着用するのが一般的です。気軽な服装で良いと言われた場合も、ジャケットとチノパン程度のきちんとした格好を意識してください。家に上がるため、靴下や靴にも注意しましょう。
結婚の挨拶をしに行くときは、必ず手土産を持参してください。出身地の土産を持参すると、出身地の話をして打ち解けやすいのでおすすめです。さらに、相手の両親の好物を事前に聞いておくと、はずれることなく選べるでしょう。
プロポーズ時に婚約指輪を渡せなかった場合は、それぞれの両親への挨拶を終えたタイミングで用意しましょう。なお、親によっては、挨拶が済んでから婚約指輪を購入してほしいと考えている場合があります。特に親が厳しい性格の場合は、婚約指輪にも敏感な場合も多いです。
女性の親が厳しい性格とわかっているなら、結婚の承諾を得たあとに贈りましょう。結婚は家族にとっても大切な節目なので、トラブルを防ぐためにもぜひ参考にしてください。
婚約指輪を購入する際は、華美すぎず日常使いもしやすいデザインのものを選ぶとよいです。また、アフターサービスが充実しているショップがおすすめです。アフターサービスが充実しているショップなら、変色したり傷がついたりした場合でも安心して修理を依頼できます。
婚約指輪の購入が済んだら。結納や両家の顔合わせを行いましょう。結納は、正式に家族同士で婚約を確認するための儀式であり、一般的には料亭やレストランで行われます。また、家族によっては日取りを気にする場合があるので、大安・友引・先勝のいずれかの日を選ぶのがおすすめです。
最近は、結納を行わずにカジュアルな食事会で済ませるケースが増えていますが、中には結納をしないのは失礼と考える家族もいます。結納や両家の顔合わせを計画する際は、必ず両家の家族に確認してください。
さらに、結婚式当日は招待客の相手をしなければならないため、両家で話す時間はなかなか取れません。落ち着いた場所で親睦を深めるためにも、ぜひ両家が打ち解けられる雰囲気を作りましょう。
結納や両家の顔合わせが済んだら、入籍日・結婚式の日を決めましょう。結婚式で親族に挨拶した後に入籍すべきと考える家族もいるため、必ず家族にも事前に相談してください。どちらかの誕生日や2人の記念日など、具体的な入籍希望日がある場合は、結納時に相談するのがおすすめです。
なお、結婚挨拶の場でいつ入籍するのか聞かれる場合もあります。具体的な日ではなくても、おおよその時期くらいは考えておくとよいでしょう。
入籍・結婚する日を決めたら、結婚指輪を選びましょう。フルオーダーメイドで注文したり指輪のサイズ直しを依頼したりすると、手元に届くまでにかなりの時間がかかります。遅くても結婚式の2か月前までには注文してください。
結婚指輪を作る際は、店舗を訪れて0.5号刻みで測りましょう。将来のことを考えて少し大きめのサイズを選ぶ方もいますが、基本的にはぴったりのサイズで作りましょう。婚約指輪を購入していない場合は、婚約指輪とのセットリングを選ぶのもおすすめです。
結婚式を挙げる場合は、このタイミングで式の準備を行いましょう。なお、お日柄の良い日や人気のシーズンは予約が埋まりやすいです。人気の式場は、予約が1年以上先になる場合もあります。結婚式を挙げる場合は、できるだけ早く式場情報を集めましょう。
結婚式場が決まったら、式の段取りや披露宴の料理などの詳細を打ち合わせします。新郎・新婦の衣装や招待するゲストも決める必要があるので、早めのうちから進めておきましょう。
ウェディングドレスは、会場の雰囲気に合ったものを選ぶのがおすすめです。チャペルや格式あるホテルで行う場合は、気品に溢れたクラシカルなドレスを選ぶとよいです。また、ガーデンや開放感のある会場の場合は、動きやすいドレスやナチュラルな素材のドレスを選びましょう。
同居する場合は、2人で住む新居についても話し合いましょう。結婚式を挙げる場合は、直前になると慌ただしくなります。遅くても3か月前には新居ついての話し合いを始めてください。新しく家を探すのか、どちらかの家に一緒に住むのかによって引っ越しにかかる期間は異なるので、なるべく早く始めましょう。
新しい家に住む場合は、挙式の1ヵ月前までに物件の契約や引っ越しを済ませておくのがおすすめです。それぞれの職場までの距離・日当たり・収納性など、さまざま点を確認し、2人にとって最適な物件を見つけてください。
新居を検討するのと同時に、新婚旅行も検討しましょう。新婚旅行に行く場合は、2人の休みが取れる時期かどうか、ハネムーン先がベストシーズンかどうかを確認してください。海外を選ぶ場合は、入国制限がないかも確認する必要があります。
なお、新婚旅行先を決める際は、目的地・食事内容・予算などの中で、何を一番優先するかを話し合いましょう。一番優先するポイントを決めれば、スムーズに計画しやすいのでおすすめです。予約を手っ取り早く済ませたい場合は、旅行会社のプランを選ぶのもよいでしょう。
結婚準備を始めたら、友人や会社にも結婚の報告を進めましょう。だいたい結婚式の3~4か月前を目安に報告するとよいです。なお、結婚報告は、直属の上司に直接報告してから同僚に報告する流れで行うのがマナーです。楽だからといってSNSで伝えるのは失礼にあたる場合があるので、必ず直接伝えましょう。
結婚式前に入籍する場合は、このタイミングで婚姻届けを提出するのがおすすめです。入籍すると、さまざまな手続きが必要になります。名字が変わる場合は、パスポートや免許証などの名義変更も必要です。
婚姻届けは24時間365日いつでも受け付けられているので、パートナーと時間や場所を話し合って選びましょう。
なお、海外挙式や新婚旅行の旅行先が海外の場合は、パスポートが必要なためタイミングに注意しなければなりません。入籍を先にすると、新姓のパスポートが必要になるので、発行期間を考慮して入籍時期を話し合ってください。
海外の教会によっては、入籍を済ませていないと挙式が行えない場合もあります。海外挙式の場合は、事前に入籍を済ませる必要があるのかどうかを旅行会社に確認してください。
全ての準備が整ったら、いよいよ結婚式当日を迎えます。結婚式当日は、着替えやゲストへの挨拶など慌ただしいです。前日は忘れ物がないかを確認したら、早めに寝るようにしましょう。
11時開始の結婚式の場合は、3時間前くらいに式場に入って支度を始めます。遅刻をすると新郎やゲストだけでなく、会場スタッフにも迷惑がかかるので注意してください。
ここからは、プロポーズ後に話し合うべきことについて解説します。
プロポーズ後には、いくつか話し合わなければならないことがあります。2人でしっかり話し合っておかないと、後から喧嘩になる場合があるので注意してください。また、結婚後に両親と同居する場合は、両親との話し合いも必要です。結婚準備をスムーズに進めるためにも、スケジュールを確認しながら進めてください。
プロポーズが済んだら、結婚前に同居するかどうかを話し合いましょう。結婚前に同居すると、生活費の負担が軽減できるほか、結婚を身近に感じられるのでおすすめです。なお、結婚前に同居する場合は、パートナーの親を含めた話し合いの場を設けましょう。
2人だけで決めると、あとから家族とのトラブルに発展する場合があります。結婚前に同居をする場合は、お互いの両親に話をして、承諾を得てから進めましょう。
プロポーズが済んだら、結婚式を挙げるかどうかについて話し合いましょう。結婚式を挙げる場合は、12〜9か月前には情報収集を始めるとよいです。気になる式場がある場合は、ブライダルヘアに参加するのがおすすめです。
式場が決まったら、結婚式でやりたいことリストを作りましょう。一般的に、式場との打ち合わせは4〜3ヵ月前に行われる場合がほとんどです。しかし、結婚式の準備には意外と時間がかかるので、8〜5か月前から少しずつ始めておくとよいです。
最近は、金銭的な負担を抑えるために結婚式を挙げないカップルも増えています。なお、結婚式を挙げない場合でも、フォトウエディングや新婚旅行をどうするかを話し合いましょう。
プロポーズ後は、子どもについてどうするかを話し合うのがおすすめです。子どもを作ろうとを考えている場合は、結婚後の住まいを選ぶ際に子ども部屋を設けるかどうかも話し合いましょう。また、プロポーズ後は、両親・義両親と同居するかどうかや、マイホームを購入するかどうかもしっかり話し合ってください。マイホームを購入する場合は、ローンや土地の話も出てくるため大変ですが、2人で協力しながら進めていきましょう。
ここからは、プロポーズ後から結婚までの期間について解説します。結婚までのスケジュールを組むためにも、一般的な婚約期間を把握しておきたいですよね。また、婚約期間の長さに関するメリット・デメリットについても解説するので、結婚を考えている方はぜひ参考にしてください。
一般的な婚約期間は6か月前後です。婚約期間は、婚約指輪の購入や結婚式場選びなど、さまざまな準備を行います。入籍時期に合わせて同棲を始めたいなら、結婚式の準備と並行して行う必要があるので、なるべく早いうちから始めてください。
なお、入籍の希望日や仕事の都合などの事情により、婚約期間はカップルごとに異なります。特に遠距離カップルの場合は、契約や手続きに時間がかかるため、婚約期間が長くなるケースが多いです。
また、プロポーズ後すぐに入籍しても良いですが、プロポーズ後はやることが多く忙しいです。2人のスケジュールを確認したうえで余裕を持たせた日程で調整しましょう。
婚約期間は、短い人で1〜3ヵ月です。婚約期間が短いと、お互いの気持ちが最高に高まった状態で入籍できます。結婚式までの期間も短いので、マリッジブルーになる確率も低いです。結婚準備に追われる幸せな忙しさを毎日感じられるので、新鮮な気持ちのまま新婚生活を迎えたい方におすすめです。
しかし、婚約期間が短いと、急ピッチで結婚準備を進めなければなりません。ただでさえ時間がかかる結婚の準備を短期間で進めなければならないため、時間の確保が大変です。結婚式を行う場合は、式場の予約が取れないこともあるので注意してください。
また、勢いのままに結婚を進めると、結婚生活を始めてから相手に冷める可能性があります。くれぐれも冷静な判断を心がけてください。
婚約期間は、長い人で1年〜1年半です。婚約期間が長いと、両家の顔合わせや結婚式の準備をゆっくり進められます。時間にゆとりをもてば、新居探しや新婚旅行先もじっくり話し合えるので、2人にとってベストな選択をしやすいです。
しかし、婚約期間が長いと、入籍のタイミングを逃して結婚への熱が冷めてしまう場合があります。結婚への不安からマリッジブルーになる可能性も高まるので、ダラダラ長引かせないようにある程度の期間を設定しておきましょう。
以上、プロポーズ後の流れについて解説しました。
プロポーズ後の流れについて一般的な例を紹介しましたが、大切なのは2人で協力することです。結婚準備は思っているより大変なので、2人で協力しないとスムーズに進められません。両家の意見も参考にしながら、しっかりと結婚準備を進めましょう。
なお、婚約期間の長さはカップルによって異なります。平均期間は6か月ですが、余裕をもって結婚準備をすすめるためにも、2人に最適な期間を設けましょう。2人にとって最高に幸せな結婚生活を送るためにも、ぜひ参考にしてください。