結婚式は一生に一度のことです。とはいえ、結婚式のプランを高価なものにすると、費用が膨大になってしまいます。
予算内に収めるためには節約が欠かせませんが、安っぽく見えてしまう結婚式になるのは避けたいですよね。そこで、今回の記事では結婚式の費用で節約できるポイントとできないポイントについて解説します。
小物類を節約してもゲストの満足度には比較的影響がないようです。節約のポイントとしてまず考えたいアイテムです。具体的にどのようなアイテムがあるのか1品ずつ解説していきます。
招待状やメニュー表、席次表などのペーパーアイテムは、出席者の人数分必要です。式場で手配するのではなく、安価な業者に依頼する、あるいは自ら手作りすれば節約になります。
パソコンやプリンターを持っていて、手作りをするのが好きな方は、ぜひ挑戦してみましょう。ただし、一定のパソコンスキルや作業時間も必要となりますので早めに準備をしましょう。
そのほか、ウエルカムボードやフォトプロップスなどを手作りして持ち込むのも節約につながります。
花嫁はウエディングドレスと合わせて各種アイテムを身に着けます。たとえば「ブライダルインナー」はドレス専用の下着でドレス姿を美しく見せるためのものです。また、「パニエ」はドレスの下に履いてスカートを膨らませます。
これらのアイテムは、ゲストからは見えにくいので、節約しやすいアイテムです。ブライダルインナーなどは式場で手配すると数万円かかりますが、ネット上では数千円で販売されています。フリマやネットオークションに出品されていることもあります。
ウェルカムボードをDIYをして持ち込むのが近年のトレンドです。最近では、100円ショップなどでも、おしゃれなアイテムが売られているので、上手に組み合わせてお得にオリジナルアイテムを制作できます。
どこにも売っていない自分たちらしいアイテムにしたいというカップルは、2人で協力してDIYしてみてはいかがでしょう。
プチギフトは、ゲストに感謝を表す小さな贈り物です。式場手配ではなく、自分たちでネットで注文すると割安になります。ブランドのおしゃれなお菓子や紅茶などを購入し、1セットずつラッピングしてプチギフトにしましょう。
「ありがとう」など、感謝の気持を込めたメッセージを添えるとおしゃれです。ただし、持ち込み料が必要になる式場もありますので、事前に確認し本当に節約になるかチェックしましょう。
続いての節約ポイントは写真・ビデオです。写真・ビデオには2種類あります。演出用に流すプロフィールムービーやエンドロールムービーと記念写真や当日のビデオです。1つずつ解説します。
オープニングムービーやプロフィールムービー、エンドロールムービーなどは式場や業者に依頼すると1本の制作で3〜5万程度かかるケースもあります。最近では初心者でも上手に動画編集ができるソフトがあるので、得意な方は自分たちで作れば大きな節約になります。
いろいろなパターンを作成して比較できますし、提出の直前まで修正や変更も可能です。ただし、作成にはかなりの時間がかかるので、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
式場専属のプロのフォトグラファーに依頼すると、結構な金額がかかります。家族や友人・知人に写真やビデオの撮影が上手な方がいれば、お願いしてもよいでしょう。撮影を依頼する際は、具体的に撮って欲しい場面やアングルを細かく伝えておきましょう。
また、式場専属のフォトグラファーに依頼する場合でも、節約する方法はあります。それは、撮影データのみをもらって、プリントや焼き増しは外部の安い業者に依頼するものです。
データは無料の場合もありますし、別料金がかかる場合もありますので、事前に式場に確認しておきましょう。
高砂やゲストテーブル、ケーキナイフなど、こだわりだすと予算オーバーしてしまいがちなのが装花です。節約するには、季節の花を取り入れたり、リボンなどの小物を取り入れてボリュームを出したりする工夫があります。
また、ウェディングケーキの花やケーキ入刀で使用するナイフの花、司会者のマイクの花などゲストから離れている装花に関しては造花にして節約する方法もあります。
装花はあまりに削りすぎると、見た目が寂しくなってしまうこともありますので、プランナーさんに相談し、上手に工夫をして節約しましょう。
新郎新婦の衣装に関しても、さほどこだわりがないのであれば節約可能です。新郎はシャツやタイ、ベストなどの小物を変えてイメージチェンジする方法もあります。
カラードレスはかなり高額なものですので、お色直しをしなければ大きな額の節約が可能です。お色直しをしないという選択をしても、ウエディングドレスはアレンジを工夫すればお気に入りの1着を着回せます。
スカートの付け外しや袖が取れる2Wayのドレスなら1着で2通りの楽しみ方ができます。さまざまなタイプの2Wayドレスがありますので、披露宴のイメージに合わせて選ぶのもおすすめです。
そのほか、ブラウスやサッシュベルト、ヘアスタイルを工夫してもイメージチェンジできます。
節約する予算内でお気に入りのドレスが見つからない場合は、自分で作る方法もあります。
特にハンドメイドが好きな方には是非挑戦していただきたいものです。
ただし、一からの手作りは非常に大変なので、ネットなどで安価でシンプルなドレスを購入し、レースやビジューなどを用いて飾り付けすればオンリーワンのウエディングドレスができあがります。
ネット上では1万円程度からウエディングドレスが販売されていますので、チェックしてみてください。
こちらは裁縫が得意の方限定となりますが、ウェディングドレスを完全に手作りすることもできます。もちろん、ミシンやアイロンなど必要な道具もありますし、手作りとなると制作期間も半年弱は見たほうがよいでしょう。
また、あまりにデザイン性の高いドレスは、かなり苦労します。無理をせず、自分で作れそうなデザインを選ぶのが重要です。手作り本も売っていますし、ネット上には動画も上がっていますので参考にして作っていきましょう。
ハードルが高い方には手作りキットも売っています。
少しでも安くしたい気持ちは分かりますが、節約ばかり気にしてゲストへのおもてなしの気持ちを忘れてしまっては本末転倒です。節約のコツは、節約する部分とすべきではない部分を見極めることです。ここからは、節約すべきではないポイントについて解説します。
ゲストの満足度に一番大きく影響するのが料理です。重要なのは、質やボリューム。コースが高価であるか否かはさほど重要ではありません。料理はメインの食材と品数、ドリンクは種類の数がポイントです。
料理の品数はできるだけ増やし、メイン料理は豪華なものを選びましょう。ドリンクは種類を少なくし、そこにないものは別注文にする方法もあります。
この方法は、あまりお酒を飲まないゲストが多い場合は有効ですが、お酒が好きなゲストが多い場合はかえって高く付いてしまいますので、注意が必要です。
引出物も節約すべきではないポイントです。ほとんどの場合、一目見ればその商品がいくらくらいするのかはわかってしまいます。引出物は全員に同じものを贈る場合とゲストの好みや関係性、予想されるご祝儀の金額に合わせて送り分けするケースもあります。
そうすることで合計金額が抑えられますし、満足度も上がるでしょうが、内容が違うとトラブルのもとになるケースもあります。そもそも引出物は、結婚を祝福してくれた方たちに感謝を伝える贈り物です。よかったと思ってもらえるものを贈りましょう。
引出物はゲスト1人あたりの額が大きいので、節約ができたら助かります。しかし、引出物はゲストに注目されるアイテムで、本来節約すべきアイテムではありません。節約感を出さず賢く節約しましょう。
結婚式場ですすめられた引出物に好みのものがない場合は、式場以外で手配し持ち込む方法があります。また、式場と手配するものと同ランクのアイテムであっても、ショップで直接購入したり、インターネットで購入したりすれば、価格を抑えられます。
ただし、持ち込み料がかかりますので注意が必要です。式場で手配した場合と自分で手配したものに持ち込み料を足した額を比較し安いほうを選びましょう。
ブランドのものが引出物であればゲストが喜んでくれそうですが、ブランドを重視しないのであれば、2人の出身地の伝統工芸品で少し価格を抑えたものを選ぶ方法もあります。新鮮ですので、ありがちなブランド品よりゲストの印象にも残るでしょう。
引出物といえば、当日に渡すのが一般的。しかし最近では、ゲストの自宅へ引出物を配送できるサービスがあります。
従来の方法だと、軽い引出物を選んだとしても、引出物や引き菓子、縁起物などが入った、大きな袋を持ち歩くのはゲストにとって負担になります。配送サービスを利用すれば、当日は手ぶらで帰ってもらえます。最大のメリットは、費用の節約になることです。
引出物を式場で手配すると割高になる場合が多く、自分で手配し持ち込むと持ち込み料がかかります。配送サービスを利用すれば、業者も商品も予算に合わせて選べますし、持ち込み料もかからない式場が多いです。
ただし、送料がかかる場合があるので、確認しておきましょう。
式場見学の際などにもらった見積りから、やりたいプランなどが増えて結果的に費用が心配という方もいるでしょう。そこでここでは、結婚式の費用を節約するコツを紹介します。
結婚式場には、繁忙期と閑散期があります。繁忙期は、気候もよく過ごしやすい春と秋です。特に遠方からのゲストが多い場合は、気候がよいほうが交通機関などの遅延も少なく予定通りに到着しやすいメリットがあります。
また、屋外での結婚式を希望される場合にも、春と秋ならば過ごしやすくイメージ通りの結婚式が挙げられるでしょう。一方で、夏や冬は暑かったり寒かったりします。そのため、8月や1月は閑散期となります。
しかし、結婚式場としては、そのような日でも結婚式を行いたいと考えているので、閑散期の挙式は割引プランやお得な特典を用意しており、お得に結婚式を挙げられるのです。
もっともおめでたい日といわれる大安は人気が高いので料金も高目に設定されています。一方で敬遠されがちの仏滅は、仏滅特典が用意されている結婚式場もあり実はお得です。ご両親や親族などがこだわらないのであれば、日取りを大安以外に設定する選択もあります。
また、近年では「ものが滅びる」つまりゼロからのスタートといった意味でも捉えられ、従来とは逆に結婚式を行うべき日翔の解釈も広がっています。
週末にこだわらず、平日に結婚式を挙げることも節約につながります。結婚式は1週間で土曜日が1番人気です。次の日が休日のため、ゲストの方も出席しやすいのです。シフト勤務のお仕事をされている新郎新婦の方も、結婚式は土日を選ぶ傾向です。
既出のように結婚式場はいつでも式場を利用してほしいと思っているので、平日割引などのキャンペーンを打ち出しています。特典を上手に利用すれば結構な割引額になります。
ナイトウェディングとは、夕方から夜の時間に結婚式を挙げることをいいます。昼の結婚式と比べて数は少ないです。しかし、夜景やナイトキャンドルなどロマンチックな演出を楽しめますし、当日の準備がゆったりできるので人気になりはじめています。
早い時間と比べてお得に結婚式が挙げられ、披露宴後の二次会を行わないカップルの節約方法として人気となっています。
一般的にウエディングドレスを着た結婚式といえば、教会で行い牧師さんに誓いの言葉を述べてもらう形です。しかし、最近では人前式という形を取り入れるケースが増えてきました。
人前式とは、ゲスト全員に結婚の証人になってもらうというもので、式次第や誓いの言葉、演出などすべて2人で決めるスタイルの結婚式です。そのため牧師さんや聖歌隊、オルガン奏者などの手配は不要でその分の費用を節約できます。
結婚式の見積りが出たら、プランナーさんに節約できるアイテムや演出がないか相談するのもよいでしょう。その際には、2人が優先したいもの、優先度が低いものが決まっていればスムーズに話し合いが進みます。
ほかの結婚式場の見積りを伝えた上で、値下げを交渉する手もあります。また、持ち込みを検討している場合は、持ち込み料の交渉もしておけば節約につながるでしょう。
結婚式は、日取りの選び方や工夫次第で節約が可能です。ただし、ゲストの満足度が下がらないように、料理や飲み物、引出物には注意が必要です。ポイントを外さなければ、節約できる部分は削りながら満足いく結婚式を挙げることができるでしょう。
上手に節約して新郎新婦、ゲストともに笑顔で満足できる結婚式を挙げましょう。