恋人の前でひざまずき、婚約指輪の蓋をパカっと開けるプロポーズは、女性にとっての憧れの演出の1つ。特に恋人がプロポーズにロマンチックさを求める場合は、ぜひとも挑戦してほしい演出です。
しかし、実際にやってみるとなると「カッコよくプロポーズできるか心配」「恋人に引かれないか不安」といった疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「ひざまずくプロポーズ」を徹底解説!やり方やコツ、気をつけることをわかりやすく紹介します。これからプロポーズのプランを考える方は、本記事を参考にぜひ「ひざまずくプロポーズ」を検討してみてくださいね。
まずは、ひざまずくプロポーズの概要を説明します。
ひざまずくプロポーズに込められた意味やその歴史、日本と海外でどれほど浸透しているかについて紹介します。
ひざまずくプロポーズは、女性に永遠の愛・忠誠心を誓うという意味が込められています。
もともと片膝をつく「ひざまずくポーズ」は、相手に忠誠を誓い、服従することを表していました。それがいつしか、相手への求愛行動として定着しました。
相手の前でひざまずく行為は服従や負けを意味するため、本来は恥ずかしいものとされています。それでもなお相手の前でひざまずくということは、「相手に、自分の恥ずかしい姿を見せてもかまわない」という、相手に対する信頼や愛情の証です。
まさに、大好きな相手にありったけの愛を伝える「プロポーズ」に、大変ふさわしいポーズと言えるでしょう。
ひざまずくポーズの発祥は、中世ヨーロッパにあると言われています。
階級制度が厳しかった当時、騎士が領主に対して忠誠心を見せるためにひざまずいたことに由来しています。また、領主に対してのみならず、宗教的な儀式であっても、同様にひざまずく行為が見られました。
ちなみに、礼儀や名誉を重んじると主に、女性をはじめとする弱者を守ることを道徳とした「騎士道」も、この時代に生まれました。このひざまずく行為が服従や敬意を表す行為として、プロポーズの際にも用いられるようになったのです。
現代では、ひざまずくポーズは海外において自然な求愛行動として定着しています。海外の恋愛ドラマや映画などで、男性が女性にひざまずくシーンを見たことがある方も少なくないのではないでしょうか。
プロポーズでは、自分がどれだけ相手のことを想っているかを示す必要があります。忠誠心を誓うことを意味する「ひざまずくプロポーズ」によって、相手への真剣な気持ちを伝える行為が海外では自然と行われているのです。
海外とは打って変わって、日本国内ではまだまだひざまずくプロポーズは定着していないのが現状です。
ひざまずくプロポーズが定着しない理由については複数考えられます。次章で詳しく解説しますが、日本人ならではの性格や考え方が関係しているようです。
ひざまずくプロポーズは、女性にとっての憧れと言えます。特に高級レストラン・ホテルなどのフォーマルな印象のあるプロポーズ場所に憧れる女性であれば、このような紳士的なプロポーズが喜ばれることが多いでしょう。
また、海外の恋愛ドラマや映画でも、ひざまずくプロポーズシーンは珍しくありません。海外ドラマさながらのロマンチックな演出は、多くの女性からの人気を集めています。
ただし、ひざまずくプロポーズを喜んでもらえるかどうかは、恋人の性格次第です。恋人が「プロポーズは自宅でゆったりと過ごしたい」「いつもの自分たちらしいカジュアルなプロポーズがいい」と考えている場合、他のプロポーズ案を検討した方が良いかもしれません。
続いて、ひざまずくプロポーズが日本で定着しないわけを紹介します。
1つ目に、日本人が海外の人と比べて恥ずかしがり屋な人が多いという理由があげられます。実際、いつも一緒に過ごしている恋人の前でひざまずくことに対して「恥ずかしい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
ひざまずくプロポーズが定着しない理由の一つには、一般的な日本人の性格である「シャイ」さが関係していると言われています。
2つ目の理由として考えられるのは、「女性が男性に尽くすべき」と考えられていたことです。特に昭和・平成時代までは、このような考えが根付いていました。
そのため、日本人男性が「本来自分が尽くされるべき立場なのに、相手にひざまずくなんて……」と躊躇ってしまうケースも珍しくなかったのです。
しかし現代においては、女性の社会進出など、女性をとりまく環境が大きく変化しました。そのため、「女性が男性に尽くすべき」という考えに疑問を感じる方も増えてきたと言えます。
続いて、ひざまずくプロポーズが与える印象について紹介します。
ひざまずくプロポーズが与える印象は、次の通りです。ひざまずくプロポーズに憧れる女性がいる一方で、引いてしまう女性もいるようです。
ひざまずくプロポーズの一番の魅力とも言えるのが、紳士的な印象を演出できること。
中世ヨーロッパを思わせるジェントルマンのような雰囲気に、恋人は思わず惚れ直してしまうかもしれません。高級レストランやホテルのようなフォーマルな印象のあるプロポーズ場所とも相性抜群です。
ひざまずくプロポーズは、気品あふれる紳士的な印象を与えることができるのです。
相手の前でひざまずき、婚約指輪の蓋をパカっと開けるプロポーズは、プロポーズならではの特別感があふれる演出ができます。
普段の生活では、なかなか恋人の前でひざまずく機会はないでしょう。そのため、いざというときにこのようなポーズを取れば、恋人にはプロポーズならではの特別感や非日常感を覚えてもらえるはずです。
ロマンチックな印象が強い、ひざまずくプロポーズ。女性からの人気を集める一方で、恋人の性格によっては引かれてしまう可能性があります。
高級レストランなどのきらびやかな場所でのプロポーズに憧れる方もいれば、「自宅で落ち着いた状態でラフなプロポーズをされたい」「カジュアルな旅行先で自分たちらしくゆっくりと過ごしたい」といった理想を抱いている方もいます。
もし恋人がプロポーズに程よいラフさやカジュアルさを求めているのであれば、ひざまずくプロポーズは不向きと言えるでしょう。
以上のことから、恋人の性格次第では、ひざまずくプロポーズに良い印象を抱かれないことがあります。
続いて、プロポーズでひざまずくときに意識すべきことについて紹介します。
ポイントは、次の通りです。プロポーズ前までに確認し、万全の状態で臨みましょう。
ひざまずくプロポーズにおいて最も大切なのが、恥じらいを捨てることです。
いつも一緒にいる恋人に対して改まってひざまずくことを、恥ずかしく思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、恥じらいが見えると、相手は「本当にやる気あるの?」と興醒めしてしまう可能性があります。
プロポーズをお互いにとって最高の思い出にするのであれば、真剣な気持ちで臨むことが大切です。真剣さを伝えるためにも、堂々とした態度で臨んでください。
いつもは見られないあなたの紳士的かつ真剣な態度に、恋人も思わずドキッとしてしまうかもしれませんよ。
続いて、姿勢にも注意しましょう。特に大切なのは、背筋を伸ばすことです。
猫背では、イマイチ頼りない印象を与えてしまい、あまり魅力的を感じないプロポーズとなってしまいます。そのため、背筋をしっかりと伸ばすことを意識してください。
なお、背筋を伸ばそうとするあまり、背中が反らないようにも注意してください。また、片膝を地面につくポーズは、どうしても不安定になりがちです。姿勢を少しでも安定させるために、膝が直角になるように意識してください。
目を見ることで、あなたの真剣な想いがより恋人に伝わりやすくなるはず。
プロポーズでは、気恥ずかしさも相まって恋人から目をそらしたくなるかもしれません。さらに、姿勢はどうしても不安定になりがちのため、姿勢が気になって伏し目がちになることも考えられます。
プロポーズ当日は、相手の目をしっかりと見るよう意識しましょう。
相手の目を見るだけでなく、手を優しく握ってあげられるとパーフェクトです。
手を優しく握ると、さらに上品で優しい印象を与えられます。もしプロポーズで婚約指輪を渡すことを考えている場合は、そのまま婚約指輪をはめてあげると良いでしょう。
きゅっと握った手の温もりから、「安心感」や「頼りがい」を感じてもらえるはずです。
ひざまずくプロポーズでは、温かく柔らかい表情も忘れずに。
一世一代のプロポーズでは、緊張感からか、どうしても表情がこわばってしまいがちです。無表情では、相手を動揺させてしまう可能性があります。
なるべく温かく柔らかい表情を意識し、安心感を覚えてもらいましょう。
最後に、ひざまずくプロポーズを成功させるポイントについて記載しました。
成功させるためのポイントは、次の通りです。
ひざまずくプロポーズでは、ぜひ婚約指輪やプレゼントを用意しましょう。
恋人の前でひざまずき、婚約指輪の蓋をパカっとあけるプロポーズは、王道の演出と言えます。婚約指輪を渡さない場合であっても、ジュエリーや花束などのプレゼントを用意し、ひざまずいたタイミングで手渡ししましょう。
婚約指輪やプレゼントなどのプロポーズならではのアイテムを用意すれば、よりプロポーズらしい演出ができますよ。
ひざまずくプロポーズを行うなら、足場の良い場所を選びましょう。
片膝を着いて恋人を見上げるポーズは、どうしても姿勢が不安定になりがちです。足場の悪い場所を選んでしまうと、 バランスを崩してしまう可能性があります。
「天候が悪化したときのために、屋外ではなく屋外を選ぶ」「足場の不安定な観光地は避ける」など、プロポーズ場所にこだわりましょう。
ひざまずくポーズは、慣れていない人がいきなり挑戦するとバランスを崩してしまったり、カッコイイ姿勢を取れない可能性があります。当日までに、必ず練習をしておきましょう。
片膝をついてバランスが取れるように練習するとともに、自宅の鏡などを利用して姿勢が整っているかを確認します。
当日にバランスを崩して気まずい思いをしないよう、練習は必須ですよ。
以上、ひざまずくプロポーズのやり方やコツ、気をつけるべきことについて紹介します。いかがでしたでしょうか?
ひざまずくプロポーズは、愛する恋人への忠誠や愛情が伝わる素敵な演出です。恋人への真剣な気持ちを伝えるとともに、中世ヨーロッパの騎士のような紳士的な印象を与えることができます。
「プロポーズでどのような演出を行うか迷っている」「プロポーズらしい特別感のあふれる演出をしたい」と考えている方は、ぜひ「ひざまずくプロポーズ」を検討してはいかがでしょうか。
また、プロポーズの際は、堂々と行うことが成功の秘訣と言えます。本番ではカッコよくひざまずくことができるよう、鏡などを見ながら事前に練習・確認することも大切ですよ。
本記事を参考に、一生に一度のすてきなプロポーズの演出をしてくださいね。